家族がうつ病になった時の接し方#2(わたしの体験から)

うつ病者の家族

家族がうつ病になってしまったけれど、
うつ病に対する知識がないので、どう接したらいいか分からない。

「頑張って」って言っちゃいけないとか聞くけど、ほんとはどうしたらいいの?

家族がうつ病になってしまったら、その家族に対する接し方で悩んでいる方も多いと思います。

この記事では、

うつ病になった家族に対する接し方

について書いています。

さらには、

家族としての心構え

についても詳しく説明しています。  

この記事は、筆者自身が20年近くうつ病を患った経験と 療養過程で多くのうつ病の患者やその家族と出会って聴いた話をもとに書いています。  

長いので、記事は2つに分けています。

2回目のこの記事は、「うつ病の家族としての心構え」について書いています。  うつ病の家族に対する接し方については#1の記事をご覧ください。  


家族としての心構え ~自分もうつ病にならないために~

家族がうつ病になった時の家族としての心構えは、まとめると次のようになります。

  • まずは自分自身のケアを
  • うつ病について家族も勉強すること
  • 体験談などの情報収集をすること

ポイントは家族が本人の感情に巻き込まれず「いかに冷静にうつ病に対処できるか?」ということになると思います。

その為には、ご家族が率先して自分の人生を楽しんで、ココロの余裕を作っておくことが大切になります。

まずは家族自身が満たされること

うつ病の人を支える人ほど自分を満たすことを心掛けてください。

うつ病の人の家族は、想像以上に大変です。

特に本人が休職や休学して家で療養している場合、家の中の雰囲気も暗くなりがちです。

病気の症状のひとつとして本人の精神が不安定になるため、感情が抑えられずに家族にぶつけてしまったり、将来を考えて不安を感じたりするため、ご家族も強いストレスにさらされることになります。

なので、家族は積極的に外に出て楽しんでココロを満たしてあげることが大切です。

うつ病の本人に気兼ねしたり世間の目を気にして、出かけたり楽しんだりできないと思うかもしれませんが、ご家族まで倒れたら本人にもよくない影響を与えます。

うつ病の人を看病していた家族までうつ病になってしまう共倒れの状況というのもよく耳にするので、ぜひ積極的に自分を満たしてストレス発散を心掛けてください。

そうすることで心に余裕ができて、本人の感情に巻き込まれず状況を温かく見守る余裕が生まれます。

うつ病について家族も勉強すること

ご家族もうつ病についていろいろ勉強していただくのがいいと思います。

これを読んでいる方ならば、いろいろ調べられているとは思いますが、病気・症状を知ることで対処法がわかったり、急な変化にも対応しやすいと思います。

本人が勉強するのはもちろんですが、うつ病は理解力や思考力を奪われる病気(症状として本も読めなくなることがある)なので、わかったつもりでいても自分の病気をきちんと理解できていないことが多いです。

ご家族にもしっかりと勉強していただけると本人も心強いと思います。

特に一般的にどんな症状が出るのか?、それに対し本人の場合はどういう特徴があるのか調べていただくと、治療にも役立てやすいと思います。

出来れば客観的にみた本人の様子(顔色や動きの速度など体調こと、表情や期限など心の状態)を本人とは別に記録していただけるといいのではないかと思います。

うつ病の人は、自分の状態を客観的に見にくかったり、記録を付けることを忘れやすかったりするので、ご家族の記録は治療や本人の振り返りにも役に立ちます。

大変かとは思いますが、朝晩の様子を〇、△、×と記録していただくだけでも本人の症状の変化が分かり役立ちます。

また家族に気にかけてもらっているということ自体が、本人の安心感にも繋がるのではないかと思います。

体験談などの情報収集しておくこと

他の人の体験談を知ることは、本人だけでなく家族としても励まされホッとすることと思います。

特に苦労した家族の体験談は、何か問題が起こった時にかなり役立つと思います。

体験談を集めるには、本やインターネットの他、「うつ病の家族の会」などがいいと思います。

特に家族の会は、直接他の家族と話せる機会ができるために、今の不安や心配を聞いてもらえたり、先輩家族からアドバイスをもらえたりすることもできます。

なかなか近所には見つけにくいかもしれませんが、まずは公益社団法人 全国精神保健福祉連合会( https://seishinhoken.jp/)が開催している家族会などに参加してみるのがいいと思います。そのうえで、お近くのグループなどを紹介していただくのもアリだと思います。

本については、最近うつ病の体験談はたくさん出ていますが、家族の視点と本人の視点両方が書かれて分かりやすいのは、やはり細川貂々さんの「ツレがうつになりまして」だと思います。

マンガなので文字だけより、雰囲気とかニュアンスなどがつかみやすいです。

うつ病は自殺などの心配もあるためにいろいろ気になることも多いかと思います。すこしでも心配を和らげるためにも体験談を知ることはおススメです。

どうしても心配なときは

いろいろご家族の心構えについて書きましたが、それでもどうしてもご家族として不安だったり心配だったりしたときは、うつ病本人のことを相談するのではなく、ご家族自身の不安や心配、ストレスを解消する目的でクリニックを受診したり、カウンセリングを受けたりするといいでしょう。

ミイラ取りがミイラにならないようぜひ躊躇わずに外に協力を得ることをおすすめします。

うつ病の人のご家族は気苦労も絶えず、いろいろ大変だと思います。

ですが、一緒に生活するご家族の対応が本人の回復にも大きくかかわってくるのも事実です。

わたしの場合には家族の理解・協力が得られず、家で療養することに強いストレスを感じ安心して療養できませんでした。

ご家族がご自身の状態を整えていただくことで本人も安心して療養でき、結果として早い回復につながると思います。

まとめ

家族がうつ病になった時の接し方と心構えのポイントをまとめます。

接し方

  • うつ病本人にはいつも通り接すること
  • うつ病本人の感情に巻き込まれないこと
  • やさしく見守ること

心構え

  • 家族が自分をケアして満たされること
  • 家族もうつ病について勉強すること
  • 体験談などの情報を集めること

以上です。

家族がうつ病になったらとても心配かと思います。

でも無理せず外部の力を最大限活用して、うつ病に巻き込まれないようにしてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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